「ゴジラ-1.0」ネタバレ感想。ゴジラのビジュアルが最高~!ストーリーはツッコミが止まらない

ゴジラ-1.0(ゴジラ マイナス ワン)観たぞ~!

「シン・ゴジラ」以来、ゴジラシリーズの映画は欠かさず観るようになったししかです。

一番良いと思ったとこ:ゴジラビーム発射形態がとにかくカッコ良かった~!!

一番気になったとこ:なんでそっち逃げたん!?

ネタバレ感想だからね!それがイヤな人は観ちゃだめですよ!

あらすじ

時は1945年。太平洋戦争が終わり、日本の焼き払われた街に敷島(演:神木隆之介)は帰ってきた。戦禍により肉親を失い、帰る家もない。街の人からは「お国のために死に損なった特攻兵」として責められる。意気消沈する中、同じく居場所のない典子(演:浜辺美波)と出会い、共に一緒の屋根の下で暮らすことになる。少しずつ日常を積み重ね、必死に前を向いて生きようとする彼らの前に、しかし無情な現実が襲い掛かる。敷島の過去に深い爪痕を残したあの巨大な生物が…。

感想(良かった点)

敗戦当時のリアルな状況が伝わってきた

神木隆之介さん演じる特攻隊員・敷島(しきしま)は、特攻から逃げ出してて生き延びました。焼野原となった街にやっと帰ってきた敷島を待っていたのは、近所の人の冷たい視線と罵倒。「お前のせいで敗けたんだ」となじられます。

いまの平和な現代を生きる私たちからすれば「必死に戦争を生き延びた若者になんてこと言うんだ」って嫌な奴に見えるけど、これが当時の現実だったのかな、と観てて胸がキュッとなりました。戦争に全てを捧げて、大事な人も家も失って、それなのに「日本は敗けた」と聞かされたら・・気持ちのやり場がないですよね。このシーンは”敗戦国の現実”を突き付けられたような感じで、強く印象に残りました。

ゴジラのビジュアルに暴れる描写や破壊光線、どれも迫力◎!

私、元々「シン・ゴジラ」を観てゴジラファンになったというか、あの圧倒的造形美と破壊光線の凄まじい絶望感に心奪われた1人なんですけども。

今回のゴジラも負けず劣らずすんごくカッコ良かった!!

映画<ゴジラ−1.0>より

イケメンなゴジラでした!

いやなんて薄い語彙力なんだ。

でもほんとイケメンだったんです。顔つきもすごく凛々しくて、背中の棘も鋭く尖ってて、手足も長いんですよ。「シン・ゴジラ」のゴジラはもっと手足も短いし、どこか”動物”感があったんですけど、今回のゴジラはもっと”恐竜”感というか、”兵器”感というか。圧倒的強者のラスボスとして登場したカッコ良さがありました。

しかも一番凄かったのが、なんといっても破壊光線の発射描写!!

背中の棘がガシャコン、ガシャコン、と大砲のように尻尾側から順番に伸びて、紫色を帯びた白い光がどんどん強く輝きだします。全てのエネルギーがゴジラの口元に集まりだし、最高潮に発光して・・!あぁ来るぞ、もう来るぞ、と観ている観客が一斉にドキドキワクワクするあのシーンはたまりませんでした。めちゃめちゃカッコ良かったです!!

感想(微妙だった点)

なんでそっち逃げた!??

浜辺美波さん演じる典子がね、銀座で働いているんですけどね。乗っていた電車がゴジラに襲われるのですよ。でも割れた電車から海に落とされて、なんとか生き残ったんです。で、ゴジラは電車破壊後、銀座の街に向けて歩き出すんですよ。それを海から見つめる典子。

で、次の瞬間ゴジラの進行方向の先を歩くびしょ濡れの典子

なんで???

一瞬で海から上がって、なんでゴジラの進行方向先に移動してるん??ゴジラが銀座に向かって歩いてくの海から見てたやん!なんでわざわざそこに行ったん?

そしてもの凄い数の人たちが必死で逃げ惑い、一緒に焦る典子(ゴジラの進行方向に移動しておいて!?)。奇跡的に典子を見つけ出す敷島(あのもの凄い人混みの中から!?)。銀座にビームの照準を合わせ始めるゴジラ。それを見て咄嗟にすぐ側にあったビルとビルの隙間に敷島を突き飛ばす典子(ちょうどいい場所に!)。ビームに吹き飛ばされる典子、人々、街。起き上がった敷島がビルの隙間から出ると、破壊し尽くされた街。典子の姿はもちろん無いーーー

このシーンは本当に典子の行動が???過ぎて、それから10分くらいはお話が頭に入ってきませんでした。だって絶対おかしかったもん!!

敷島は生きたいの?死にたいの?

敷島は元々、零戦の特攻兵でした。実はパイロットとして凄腕だったんですね。

でも、死に損ないました。死ぬのが怖くて、殺すのも怖くて、逃げる道を選びました。一番最初に島でゴジラに襲われたときも、ゴジラに攻撃することが怖くて、結果仲間たちが大勢ゴジラに殺されてしまいました。その顛末を見ていた整備士の橘は、敷島を恨みます。

敷島はそんな自分を恥じ、「俺の戦争はまだ終わっていない」とゴジラに向き合う決心をします。唯一残っていた零戦に望みを託し、敷島を恨む橘に頭を下げて整備を頼み、零戦でゴジラに特攻する危険な役目を自ら背負うのです。

ここまで観ていた私は「ああ、敷島は特攻兵として今度こそ、役目を全うしたいんだ。死に損なった自分をずっと恥じていたけど、やっと死に場所を見つけたんだ」と敷島の心情を察しました。

そんな覚悟を決めた様子の敷島に、零戦を整備した橘が何事かを伝えます。

ここで「おや?」となります。「もしや?」と。

というのも、ここより前のシーンで零戦についての話題が出て「零戦は特攻して玉砕するための戦闘機なので、緊急脱出用のパラシュートなどは積まれていない」という話があったんですね。そのシーンを観た後の意味深な2人の会話。話し声は無音にしており、観客側に会話の内容は伝えられません。

でも当然こっちは察しますよね。

「あぁ、橘が緊急脱出用のパラシュートを、追加で付けてくれたに違いない」と。

で、ゴジラに敷島の乗る零戦が突っ込んでいくシーン。果たして敷島は特攻兵として命を散らすのか?それとも・・?!

ドカーーーン!!!

・・・・

・・・・・・・

パラシュート、バサッ!

無事生き延びた敷島・・・!!

・・・・・・・・・ぅうーーーーーーん・・・・

いや、ここは意見が分かれるのかなと思います。結果的に敷島は生きる道を選びました。

でも、ここまで描かれていた敷島は、とにかく自分の中で葛藤していました。

特攻できなかった、仲間を救えなかった、典子と向き合えなかった。現実から目を背けて逃げてきた自分の弱さを恥じて、悔やみ、苦しんできました。だからこそ終盤は「俺がゴジラを殺るんだ!」という強い決意が伝わってきました。

だから正直、橘から緊急脱出用のパラシュートの存在を聞かされても、敷島は使わないのではないかと思ったのです。今度こそ「特攻兵」としての人生を全うしたいのではないかと。やっと役目を果たせる、この瞬間のために生き延びたのだと。

だから、最後パラシュートで降りてきた敷島を観て「使うんかーーーい!!」って内心ツッコんでしまいました。

なんか、最後まで敷島が死にたいのか、生きたいのかが、よく分からなかったです。そこがちょっと気になってしまった。

典子、助かってました

い、生きてたぁーーーー!!?

あのゴジラの破壊光線を浴びて?!爆風に吹き飛ばされて!?街は粉々の瓦礫と化してたのに?!しかも割と軽傷っぽい!!

そして号泣して抱き合う2人。その間で興味無さそうにどっか向いている子役の子。

ちょ、もうちょっと子役の子も感動してくれ!ママとの奇跡の再会なんだぞ!

まとめ

人間ドラマやストーリーはちょっと引っかかっちゃった!

でもゴジラの造形や動きは最高にカッコ良かったです!!

アカデミー賞「視覚効果賞」を受賞したし(ジュラシック・パークやE・Tが受賞してきた賞)、北米で公開された日本の実写映画で歴代1位のヒットとなったそうです!めちゃ凄いやん!!やっぱあのド迫力がアメリカ人に刺さったのかな~

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個人的には「シン・ゴジラ」の方が好きです。でも金ローでやったらまた観ようかな^^

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